まずはキャッシュレスの基本、クレジットカードから。
既に持っている人が多数だとは思うけれど、クレジットカード自体は何枚持っても問題ないし、利用シーンに応じて使い分ける方がお得になるから複数枚所持も是非検討してほしい。
ここはそれぞれの生活圏やよく使うサービス、お店によって異なってくるので、今回は誰にでもおすすめできる2枚だけに絞って紹介しようと思う。
目次
【普段使い】楽天カード
還元率 | 3.0 % (楽天市場) 1.0 % (通常時) |
ブランド | VISA、Master、JCB、AMEX |
年会費 | 永年無料 |
まずは定番中の定番、楽天カード。使っている人も多いだろう。
SPUによる高還元率
楽天にはSPU(スーパーポイントアッププログラム)という仕組みがあって、こいつに乗っかることで楽天ポイントの付与率を爆増させることができる。
「楽天カードを使って買い物する」もポイントアップの条件の一つで、通常会員がポイント1%のところ、2%上乗せして3倍のポイント率になる。
他にも「カードの引き落とし口座を楽天銀行にする」とか、「楽天の保険」「楽天の電気」などを使うことでポイント率を上げることができるが、楽天カードを使うのが一番お手軽で上昇率も高いのでとりあえず使っておくべき。
楽天ポイントカード・楽天Edy搭載
当たり前だけど楽天ポイントカードが内蔵されてて、さらに楽天Edyも使えるから電子マネーにも対応可能。
特に楽天ポイントカードは対象店舗も多いので、楽天市場で買い物しないって人にもおすすめ。
有名どころだと、下記が楽天ポイントが貯まる店舗。
- マクドナルド
- ミスタードーナツ
- すき家
- 銀だこ
- くら寿司
- ココス
- ファミリーマート
- ビックカメラ
他にも無限にあるので、楽天ポイントの受け皿を用意しておくと取りこぼしが減る。
上位のゴールドカード・プレミアムカード
楽天カードのラインナップには通常の楽天カードの他に、「楽天ゴールドカード」と「楽天プレミアムカード」が存在している。
年会費はかかるものの、ポイント還元率が高くなったりラウンジが使えたりの特典があるので人によってはこちらの方がお得になる場合がある。
楽天ゴールドカード
還元率:5.0 %
年会費:2,000円
年会費2,000円と引き換えにポイント還元率は通常カードに比べて2%高いので、楽天市場で頻繁に買い物する人はこちらの方がお得だ。
具体的には月々1万円以上楽天市場で買い物すると元が取れる。
ラウンジは国内28空港に加えて、ハワイと韓国の2空港が対応。
楽天プレミアムカード
還元率:5.0 %
年会費:10,000円
ゴールドカードの特典に加えて、さらに下記がついてくる。
- 「プライオリティ・パス」が利用可能
- 楽天プレミアム(3,900円/年)が1年間無料
- 国内・海外旅行の傷害保険
- 誕生月の買い物はポイント+1%
- 3つの優待コースから好きな1つを選択
- 楽天市場コース:毎週火・木はポイント+1%
- トラベルコース:手荷物宅配や国内宿泊優待
- エンタメコース:Rakuten TVと楽天ブックスのポイント+1%
最大の目玉は「プライオリティ・パス」の最上位ランクが含まれている点。
本来40,000円/年かかる会員権が無償で付いてくる超絶特典。
世界1,300箇所以上のラウンジ(VIPラウンジ含む)がタダで使えてしまうので、旅行によく行く人はプレミアムカードはかなり有効な選択肢になってくる。
楽天カードの申込は以下から。
新規入会で2,000円以上のポイントが貰えるので、とりあえず作っておくだけでも損はない。
【Suicaオートチャージ用】 ビックカメラSuicaカード
還元率 | 11.5 % (ビックカメラ) 1.5 % (Suicaのチャージ・定期券購入) 1.0 % (通常時) |
ブランド | VISA、JCB |
年会費 | 初年度無料 2年目以降515円(前年度に1回でも利用すれば無料) |
次はSuicaのオートチャージ用の1枚。ただこれを持つだけで「駅でSuicaにチャージする」という行為をこの世から消し去れるので必ず持っておきたい。
ただしSuicaのオートチャージに対応しているのは「ビューカード」シリーズのみなので、この中から1枚を選ぶ必要がある。
Suicaのオートチャージ
このカードを使う最大のメリットは、もちろんSuicaのオートチャージが可能になる点だ。
オートチャージは、改札にタッチしたとき、あらかじめ設定しておいた基準額(2000円とか)を下回っていたら自動で残高チャージされるシステム。チャージ額も自分の好きな金額を設定できる。
これをオンにしておくだけで、「改札で急に詰まって後ろから睨まれる」あの経験は一切発生しなくなる。他にも友達と電車に乗るとき自分だけ残高が無くてチャージするのを待ってもらったりだとか、あのちょっぴりだけ申しわない気分からも解放される。
ただしオートチャージの判定が入るのは改札のみなので、コンビニなどでの支払いではチェックされない。買い物目的にSuicaをよく使う人は知らないうちに残高がなくなっているかもしれないので要注意。
「ビックポイント」と「JRE POINT」が同時に貯まる
ビックカメラSuicaカードで貯まるポイントには2種類があり、決済するたびに両方が同時に溜まっていく。
通常のクレカ加盟店での支払いではそれぞれ0.5%ずつ貯まるので、還元率は1.0%ということになる。
それぞれのポイントはSuicaの残高としてチャージすることもできるから、使い道に困るということはない。
Suicaでの支払い全てが1.5%還元
Suicaのチャージ(オートチャージ含む)や定期券の購入時は「JRE POINT」のみが通常時の3倍、つまり1.5%の還元率でポイント付与される。
これによって首都圏の移動には全て1.5%還元が乗っかり、通勤通学で電車を使う人はさらにそこからポイントを得ることもできてしまう。
加えてコンビニや自動販売機での支払いにSuicaを使うシーンは非常に多いため、これらもまるごとカバーしてしまえる点も強力。
これからSuicaをチャージするときは絶対に現金は使わないようにしよう。
ビックカメラの買い物は脅威の11.5%還元
通販が生活に浸透しきってしまった現代において、家電量販店が差別化を図ってくるのが高いポイント還元率だ。
ビックカメラはSuicaでの支払いにも対応していて、現金やクレジットカードでの決済と同様に10%のポイントが付く。
つまり、Suicaのチャージ時点で1.5%、買い物のときにその残高を使って10%、合計11.5%のポイントを得ることができるって寸法。
Amazonや楽天の還元率は条件やキャンペーンにもよるが、だいたい2~5%程度に収まるので、この高還元率は明確な強みと言える。
その他のビューカードとの比較について
JR東日本グループが発行している、Suicaのオートチャージ機能が付いたカード群のことを「ビューカード」と呼ぶが、もちろんビックカメラSuicaカード以外にもいくつか種類はある。
第2候補としては「ビュー・スイカ」カードがあがってくると思うが、こちらの売りはクレジットカードと定期券を一体にできるという点。個人的には定期券もスマホに入れてしまったほうが便利だとは思うけど、物理カードの定期券を使いたい人にとってはこちらのカードを優先すべきだろう。ネックは524円の年会費がかかるという点か。
他にも「ルミネカード」や「JALカードSuica」などの選択肢もあるので、自分の生活スタイルに合わせてチョイスしてみてほしい。
まとめ
今回は万人にお勧めできる2枚だけを紹介したものの、自分が良く使う店舗やサービスに合わせて何枚か作ってみることを推奨したい。例えばAmazonをよく利用する人ならAmazonゴールドカードを作るべきだし、旅行が趣味ならラウンジや保険などのサービスを重視するのもいい。
とはいえあまり持ちすぎても紛失リスクを高めるだけにもなりかねないので、自分が管理できる枚数の中で一番お得な組み合わせを探してほしい。
ちなみに複数枚のクレジットカードの管理には自動家計簿アプリの「マネーフォワード」が非常におすすめ。
そのうちしっかり紹介記事を書くかも。