完全リモートワーク生活もそろそろ4ヶ月目に突入する。
環境が変わった当初は、ビデオ会議に対応するためWebカメラを買ったり照明をつけたり映像のために色々と設備投資をしたが、「EOS Webcam Utility」によってさらなるパワーアップを遂げたので紹介しようと思う。
目次
EOS Webcam Utilityとは?
Canonが発売している一眼レフカメラ「EOS」シリーズを、PCに接続してWebカメラとして使えるようになるというもの。
無料公開のソフトをインストールしてUSBケーブルで繋ぐだけで、ZoomやSkypeといったWeb会議・YouTubeなどの動画撮影に一眼レフの高画質映像を使うことが出来るようになる。
映像のクオリティは流石に別格で、そのへんの数千円のWebカメラとは明らかにレベルが違う。
F値を下げて背景をボカしたり、通常のWebカメラでは作れない雰囲気を出すことができる。
対応している機種
一眼レフ
- EOS-1D X Mark II
- EOS-1D X Mark III
- EOS 5D Mark IV
- EOS 5DS
- EOS 5DS R
- EOS 6D Mark II
- EOS 7D Mark II
- EOS 9000D
- EOS 80D
- EOS 90D
- EOS 4000D
- EOS Kiss X9
- EOS Kiss X10
- EOS Kiss X80
- EOS Kiss X8i
- EOS Kiss X90
- EOS Kiss X9i
ミラーレス
- EOS R
- EOS RP
- EOS M6 Mark II
- EOS Kiss M
- EOS M200
コンデジ
- PowerShot G5X Mark II
- PowerShot G7X Mark III
- PowerShot SX70 HS
上記リストが対応している機種。最近発売のものは一通り網羅されているはず。
しかし非対応の機種でも使えたという報告ツイートも散見されるので、試すだけ試してみる価値はあると思う。
使い方
必要なもの
- EOSシリーズのカメラ
- PCと接続するためのUSBケーブル
- 「EOS Webcam Utility」(無料)
このUSBケーブルがちょっと曲者で、あまり普及していない「miniB」という端子なので持っていない人も多いと思う。カメラにも付属していないはず。
とはいえそう高いものでもない。カメラ設置場所にゆとりを持たせるため、できるだけ長めのケーブルを買っておくことを勧める。
Step1:サイトからツールをダウンロード
使い方は超カンタンで、公式サイトからソフトをダウンロードしてインストールするだけ。
Canon U.S.A., Inc. | EOS Webcam Utility
https://www.usa.canon.com/internet/portal/us/home/support/self-help-center/eos-webcam-utility/
上記サイトにアクセスして、使うカメラを選択する。
このページは海外のものなので、日本とカメラの名称が違う場合がある。Canon公式の対応表を見て判別してくれ。
該当のカメラのページに飛んだら、「Drivers & Downloads」→「EOS Webcam Utility Beta 0.9.0 for Windows」→「SELECT」→「DOWNLOAD」をクリック。
Step2:インストーラーを実行
ダウンロードしたzipファイルを解凍したら、「EOS-Webcam-Utility-Beta.msi」が入っているので実行。
英語だけど、全部「Next」を押していけば問題なし。
インストールが完了したらPC側の準備は完了。特にソフトを立ち上げておいたりなどは必要ない。
Step3:カメラを接続
カメラの電源を入れて、PCにUSB接続する。モードは動画モードを使うみたいだけど、もし不安定なら静止画モードでもいいのかも。俺の環境だと静止画モードの方が安定している。
接続すると、EOSがWebカメラとして認識される。
ZoomやOBSなどソフトを立ち上げて、設定画面のカメラの候補に「EOS Webcam Utility Beta」があるので選択する。
弱点はバッテリー
基本はバッテリーパック交換だけど面倒
一眼レフカメラはバッテリーパックを交換することで給電する方式が一般的で、EOSシリーズも例にもれない。
機種にもよるが、動画撮影をし続けると2~3時間ほどでバッテリーが切れてしまい、その都度交換する必要があるため長時間の利用にはむかない。
あまり長い時間使わないとしても、定期的にバッテリーを取り替えたり充電しておいたりを意識させられるのは面倒だ。
ACアダプターでストレスフリーな直接給電
それを解消するのが別売りのACアダプターである。
これさえあればコンセントから直接電源を供給できるのでバッテリーは実質無限。
長時間の動画撮影や配信をするなら必須と言ってもいい。
俺はエントリーモデルの「EOS kiss X9」を持っているんだけど、下の2つを購入して快適な環境を構築した。
充電器としてみるとちょっと高くつくけど、後悔のない買い物だったと思う。
アダプターを購入するときは以下の点に注意。
注意ポイント
- ACアダプター(コンセント側)とDCカプラー(カメラ側)の両方が必要
- カメラの機種によって対応するカプラーは違う
要するに、自分のカメラのバッテリーの形に合っているカプラーが必要で、さらにそのカプラーに対応しているアダプターを買わなくちゃならない。
表を用意したので参考にしつつ、念の為買う前には一度公式サイトで間違いが無いか確認して欲しい。
機種 | ACアダプタ | DCカプラー |
EOS-1D X Mark II | AC-E19 | DR-E19 |
EOS-1D X Mark III | AC-E19 | DR-E19 |
EOS 5D Mark IV | AC-E6N | DR-E6 |
EOS 5DS | AC-E6N | DR-E6 |
EOS 5DS R | AC-E6N | DR-E6 |
EOS 6D Mark II | AC-E6N | DR-E6 |
EOS 7D Mark II | AC-E6N | DR-E6 |
EOS 9000D | AC-E6N | DR-E18 |
EOS 80D | AC-E6N | DR-E6 |
EOS 90D | AC-E6N | DR-E6 |
EOS Kiss X9 | AC-E6N | DR-E18 |
EOS Kiss X10 | AC-E6N | DR-E18 |
EOS Kiss X80 | ACK-E10 | |
EOS Kiss X8i | AC-E6N | DR-E18 |
EOS Kiss X90 | ACK-E10 | |
EOS Kiss X9i | AC-E6N | DR-E18 |
EOS R | AC-E6N | DR-E6 |
EOS RP | AC-E6N | DR-E18 |
EOS M6 Mark II | ACK-E17 | |
EOS Kiss M | ACK-E12 | |
EOS M200 | ACK-E12 |
ACKから始まる商品は、ACアダプターとDCカプラーがセットになってる。古い機種のものは販売終了してる物も多いから、純正ではなく互換品を買うのもいい。
まとめ
ということで、簡単にEOSカメラを超高画質Webカメラとして使うことができた。
外出自粛によってせっかくの一眼レフが眠ったままというカメラユーザーも多いだろうから、新たな活躍の場を与えてあげてはいかがだろうか。